「 怪世らせら 」 予告
形容しがたい、名状しがたい、僕らが出会ったあの夏の魔法に あえて名前をつけるのならば、こう呼ぼう。 ― 怪世らせら
[怪世らせら] 最終回の向こう [第一弾]
馬鹿馬鹿しい程の青空に手を翳して、何かを掴もうと握ってみては空振って。 誰にも見られていなかったかなって急に恥ずかしくなって、周囲を見廻して。 そんな、映画にもならない様な夏だと思っていたんだ。
最終回があるから、物語は終わってしまうというのなら 僕は、その向こうへ行こう。夏の魔物を引き連れて…。
怪世らせら第一弾「最終回の向こう」
[怪世らせら] スズノネ [第二弾]
こういう時って、なんていうんだっけ…
「有難う」なんかじゃ、とても足りないんだ
「ごめんね」もちがうし…
「サヨナラ」でもないし…
あ、たしかこうだっけ ねぇ、改汰。
ーー「 」ーー
怪世らせら第二弾「スズノネ」
[怪世らせら] 薫風 [第三弾]
変わらない。
その言葉が徐々に刺を持ちだしたのはいつからだっただろうか。
悪くない。そう、決して悪くはない。
うだつのあがらない低空飛行の毎日を 同じ小説を読み返している様な毎日を ちゃちな、B級映画の様な毎日を 吹き飛ばす様な薫風を僕はずっと待っていた
怪世らせら第三弾「薫風」
[怪世らせら] をかしなはなし [第四弾]
少しだけをかしなはなしを
句読点のつかないはなしを
ある夏の終わリのはなしを
みんなにはナイショのはなしを
怪世らせら第四弾「をかしなはなし」
[怪世らせら] 奇々怪々狐口上 [第五弾]
「菊丸君…!どうしよう…山神様のお花が誰かに盗まれちゃったよぉ…」
「な、なんだって!?今朝からスズも見当たらないし、全く何が起こって……」
「……え?……」
「……は?……」
「「…も、もしかして…」」
怪世らせら第五弾「奇々怪々狐口上」
[怪世らせら] この気持ちに名前が付いた日 [第六弾]
これは、もう一つの物語
余談であり、余興であり、言い訳であり、戯言であることとする。
私は、この物語を哀れに思う。
この気持ちに名前が付いた日。
嘘を吐き続けようと決めた日。
これは、そういった類の御噺だ
怪世らせら第六弾「この気持ちに名前が付いた日」
最終回の向こう-Story of Suzu side-[第六・五弾]
これは、もう一つの物語。
怪世らせら第六・五弾「最終回の向こう - Story of Suzu side - 」
[怪世らせら] Let`s dive in !!! [第七弾]
四季は巡って、また夏が来る。
君が隣で無邪気に笑う、そんな夏が来る。
来年も、このヒマワリ畑に遊びに来よう。
僕たちは疑うことなく、そんな約束を結んだ。
怪世らせら第七弾「Let`s dive in !!!」
[怪世らせら] 最後の花火 [第八弾]
夏が、終わっていく ――
怪世らせら第八弾「最後の花火」
[怪世らせら] たまゆら [第九弾]
叶わぬ願いなのであれば、せめて忘れぬように、せめて…
怪世らせら第九弾「たまゆら」
[怪世らせら] 激情とノイズ [第十弾]
強さだけがすべてだった。 冷酷な世界から救ってくれた、君を助けることができるなら ――――命すら厭わない。
怪世らせら第十弾「激情とノイズ」
[怪世らせら] スーパーノヴァ [最終弾]
等身大の感情をポッケに詰め込んで 革命前夜 少年よ、超新星を掴めよ 形容しがたい、名状しがたい、僕らが出会ったあの夏の魔法に 僕たちは、あえて名前を付けたんだ
怪世らせら最終弾「スーパーノヴァ」